中学の頃だったか、周りの子が可愛い上下お揃いの下着を買うようになって、私も欲しくなった。
女の子らしい可愛い下着。
母と下着を買いに行こうとしたとき、上下セットの可愛い下着を手に取った。
母に怪訝な顔をされたのをよく覚えている。
「みんなこういうの持ってるんだよ!可愛いでしょ?私も買ってもいい?」と聞いた。
何て言われたかは忘れたけれど、確か「いやらしいお姉ちゃんみたい」みたいな事を言われた気がする。
結局買ってもらったのだけれど、母は私がそうやって女としてお洒落をしようとすると貶す事が多かった。
茶髪でロングヘアで巻き髪にして、可愛い肌を見せるような服を着れば「キャバ嬢みたい」と言われ、ピンクのものは似合わないと言われ、長い髪は汚いと言われ、浴衣を流行りの感じに着こなそうとすれば「銀座のホステスみたいで下品だ」と言われ・・・。
悉く批判される。
しかも言いかたが、必ず「下品・キャバ嬢・ホステス」といった感じのものだ。
うちの父もそうだった。
それから可愛い下着は私には似合わないと思って、下着に興味はなくなった。
下着でお洒落をするということがとてつもなく下品で淫らな事のように思えた。
今の私は「無頓着」状態。
女としてこれはまずいだろうと思うくらい。
好きな服装も髪型もできない。
父や母に貶されないものを選ぼうとしてしまう。
だけど本当は、茶髪でロングヘアーで巻き髪にして、ちょっと露出が多めだけど可愛い服を着こなして、可愛い見せ下着とかを集めるのが好きな子になりたかった。
今からでもなれるだろうか?
親からの批評を気にせずに、好きな服装ができるようになるだろうか?
こんなとこにまで親の呪縛があるとは思わなかった。
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